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交通安全教室

毎日たけちゃんの学校に付き添って、3度目の春です。
「大変じゃない」と言えば嘘になるけれど、子供達から直接見たり聞いたり経験させてもらったことは、いつもいつもかけがえのない、素敵なことばかり。
新しい担任の先生が「たけちゃんは、幸せね」とおっしゃったので、
「いいえ、私がたけちゃんにいっぱい幸せにしてもらっているんです」と答えました。
すぐに先生も「私もたけちゃんと出会えて幸せよ」と言ってくださいました。
本当は定年で、この3月に退職される予定だったそうです。でもなぜだかどうしても「あと1年やりたい」と思って希望を出されたそう。実は先日の自立支援協議会の全体会にも委員の最後の会議ということで出席されていた先生、この時はまだたけちゃんの担任になることは決まっていなかったけれども、「あ、たけちゃんが来てる」ってあいさつしてくださって、そして、あとからたけちゃんの担任になることがわかって、他の学校でたけちゃんを見ていた時と、実際に関わったたけちゃんは全然違って、「退職しないで、たけちゃんの担任になれて、本当に良かった」と、そんなふうに言ってくださいました。
朝から、とても嬉しい気分でした。

2時間目に、交通安全教室がありました。3年生は校庭で自転車の乗り方について学びました。白線を引いて、1人1人自転車に乗って、信号や停止線での安全確認なども改めて教わりました。
たけちゃんもみんなと同じコースを、いつものストレッチャーで周ります。
順番待ちをしている時、同じクラスの子が「たけちゃんもやるの?」と聞いてきました。
「自転車は乗れないけど、マイカーがあるからねぇ」と、その時、母ひらめきました。
たけちゃんのストレッチャーは長さが約120㎝あります。停止線で止まっても、ストレッチャーを押しているとそこから安全確認はできません。たけちゃんは横向きになった状態で一方向しか安全確認できません。
「ストレッチャーは先生に押していただくけど、安全確認できないね?どうしたら良いかな…?
いつもはね、だいたいお母さんがストレッチャーを押して、お姉ちゃんがたけちゃんのかわりに周りを確認しているんだ。」
「じゃあ、もう終わった子の中から、誰かに手伝ってもらえば良いんじゃないの?私、お手伝いしたいけど、まだ終わってないから…」とある子が言ってくれて、先生も「それが良いね!!」と言ってくださいました。1年生のときから同じクラスのSくんが、快く引き受けてくれました。
たけちゃんとずっと手をつないでくれて、ストレッチャーに寄り添って歩いてくれます。停止線で止まると、たけちゃんのかわりにSくんが「右、左、右、最後に後ろ」も確認して、先生に「大丈夫」と伝えて再発進です。コースを1周してくれて「手伝ってくれてありがとう」と伝えると、「余裕だよ」と言いながらお友達の輪の中に戻ったSくんの表情は、少し誇らしげに見えました。

少し休んでから3時間目は国語の授業。母は教室のうしろの方にいました。
どうやら字を書く練習の最初の段階で、直線を描いたり、波線を描いたり…
「たけちゃん、外に行ってきたばかりだし、書くの疲れちゃうかな~。じゃあ、先生がちょっと歌を唄いますね」と、童謡を唄い始めましたが…
「お母さん、たけちゃん、もう寝ちゃったかな~?」苦笑いしながら、先生がヘルプサイン。目はしっかり閉じてしまっていて、心拍数も熟睡モードです。
「本当はもう、たけちゃん、こんな線の練習なんていやなのよね。平仮名だって、ちゃんとわかっているし、ばれちゃったかな…」とおっしゃるので、
「じゃあ、試しにまた、教科書見せてみましょうか?」と、算数の教科書を広げてみます。
「そういえば、掛け算九九の歌ってあるの、知ってる?前の学校に置いてきちゃったんだけど、CDあるから離任式の日に持ってくるね」と言って、私に唄ってくださいました。すると…

たけちゃんの瞼が、ゆ~っくり開きます。そして、目の前に九九の表があるのを確認すると、目をぱっちり開けて口を動かし始めました。
「やっぱり!!急にたけちゃん、目がキラキラ輝いた!
もうね、こんな平仮名のドリルなんてやらない。たけちゃんにプレゼントするからね~。たけちゃんと一緒のお勉強、本当に楽しいわ」と、先生がニコニコ。たけちゃんもニコニコ。
教室の空気がほんわかとしています。
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非公開コメント

自転車(^_^)

あたしが小学生だった時は、交通安全教室で、自転車に乗ったり、、、はなかったんですけど、今はあるんですね~。

お手伝いしてくれたお友達の話も…読んでて、心がほっこり(*^^*)

九九のCDって、ドラえもんのかなあ??
あたしが習った時も九九の歌のCD、使ってたんですけど、その時ドラえもんのだったので、今もあるのかなあと思って、、、。

「たけちゃんの担任になれてよかった。」と言ってくれた先生の言葉、嬉しいですよね(^^)

あたしも似たような経験が…。

1~2年生を担任してくれた先生が、あたしの入学前に、まだどこのクラスを担任するか決まってない時に、車椅子を使っているのを知って、担任になりたいと言ってくれたそうです。

その先生は違う学校に異動になった時、支援学級の担当になりたいと言って、支援学級の先生になったみたいです☆

そういうのって、嬉しくなりますね(^^)v

Re: 自転車(^_^)

★ひろっちぃ~☆さん
交通安全教室、警察や公安、市役所やPTAなど、たくさんの方が関わってくださいます。
ありがたいですよね。
九九の歌は、今のところ先生のアカペラなので、ドラえもんかどうか…?
でも、以前からあったのですね。私、初めて聞きました。
先生に限らずですが、一方的に教える・教わるという関係性ではなく、双方向から気付き高め合えるような関係性は、そばで見ていて、本当に気持ちが良く、嬉しくなりますよね。今日も何度も「たけちゃん、ありがとう。先生、楽しいわぁ」と言ってくださっていました。
プロフィール

折りばら

Author:折りばら
たけちゃんに出会って、このブログを訪れてくださった皆様、ご縁をありがとうございます。
生まれつきの重い障がいをもちながら、地域で当たり前に生活できることを目指すたけちゃん、その周りはいつも愛と笑顔があふれています。時にはとびきり素敵な経験をさせていただくこともあります。
このブログを訪れてくださった皆様に暖かい風が吹くことを願って、たけちゃんの日常をお届けできたら嬉しいです。

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