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満員電車とサラリーマン

もう2年ほど前の話しですが、
とっても嬉しかったことを、ふと思い出しました。


その日は平日でしたが、東京で開催される福祉機器展に参加するために、
学校を休んで、たけちゃんと朝の電車に乗りました。
乗車時はまばらに人が立っている程度の混雑でしたが、
次々に人が乗ってきて、目的の駅に着くころにはほぼ満員でした。

たけちゃんのストレッチャーの上の空間だけがぽっかりと空いていて、
乗車してくると一見、そこだけスペースが空いていると思われるのか、
乗客の足の向きがそちらに向きかけて、
視界の下のほうにストレッチャーに乗っているたけちゃんを確認すると、
少し驚かれることはあっても何も言わず、
じろじろと見る人もいませんでした。

一緒に電車に乗っていたAちゃんに、
「混んでいるから、降りる時、気をつけようね…」と
小さく声をかけました。


降車駅について、だいたいのお客さんが降りるのを確認した後、
Aちゃんとストレッチャーを下ろそうとしたその時、

スーツ姿の30代か40代くらいの男性が二人、すっとそばに来て、
一緒にストレッチャーを持ち上げて、下ろすのを手伝ってくださったのです。

突然のことでびっくりしていて、
「ありがとうございます」とお礼をお伝えしただけで、
その2人の男性は何事もなかったように、
またすっと人混みに消えてしまいました。


「びっくりした~!!
ここ、東京のど真ん中だよ。通勤途中のたぶんサラリーマンだよ。
勝手な思い込みだけど、一番お手伝いとか縁遠い方達だと思ってた…
何も言わずに手伝って、去っていったよ~!!
しかも、二人、別方向に行ったから、知り合いとかじゃないよね、きっと。
わー、日本のサラリーマン、捨てたもんじゃないね~!!」

たけちゃんとAちゃんと、しばしホームで感動していました。

「さて、エレベーターを探さなきゃね。」
すっかり『おのぼりさん』状態できょろきょろ見回していると、
向かいに停車中の電車の中から、またまたスーツ姿の男性がわざわざ降りてきて、
「あ、エレベーターならあっちだよ」と指さして教えてくださいました。

わあっ、今ストレッチャーの移動を手伝ってくださったお兄さんです。
「何度も助けていただいて、ありがとうございます。」と言うと、
にこっと手を挙げてくださって、
また何事もなかったように、停車中の電車に乗り込んで行ったのでした。


「たけちゃんと一緒にいると、思いがけないところでたくさんの優しさに出逢えるんだよね…
それが本当に嬉しくなるの。

そして、これは私の想像だけどね…
きっとあのサラリーマンの方達もさ、
家に帰ったら、家族の人とかにたぶん話すんじゃないかな?

『今朝電車に乗ったらストレッチャーに乗っている子がいてね、
降りる時手伝ったんだよ…』なんてね。

別に自慢するとかじゃなくてね、
ただその時の行動を思いだして、
優しい自分がちょっと嬉しかったりするんじゃないかな…?


たけちゃんは確かにたくさんの方にお手伝いして頂かなきゃいけないけどね、
こちらがお手伝いして頂いて嬉しいってだけじゃなくて、
お手伝いしてくださった方自身も、自分の中の優しさに気付いて、
嬉しい気持ちにさせてくれるんじゃないかなって思うの。
ただここにいる、それだけでも、
たけちゃんはたくさんの人を幸せな気持ちにさせてくれる…

だから、知らない人でもどんどん『すみませーん』って、
『手伝ってくださーい』って言っちゃうの~(*^_^*)」と私。

「出たー!!前向き発言!!」

Aちゃんもたけちゃんも、もちろん私も、ポッカポカな気持ちで
会場に向かったのでした。
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非公開コメント

No title

あやさ〜ん!
たけちゃんともども、またどんどんパワーがあがってこられてるみたいで、嬉しく、こちらまで勇気付けられながらいつも読ませていただいてます。

私ね、月並みで当たり前のようなことかもしれないけど、ずっと考えてるんです。
生産性が高くて正確でブレのない機械や、仕組み、はたまたそういう人間のほうがより優れてるみたいな思想の流れに、世の中ともすればすぐに傾きがちだけれど、うつし鏡のように、そういったことの真逆にある物や動物や人間もまた居るからこそ、いや、いないと気づけないこと、立ち行かなくなくなることがいっぱいある。そして、生産性より正しさ云々より、その鏡の反射が人間の心の底の一番大事な部分を支える小さいようで実は大きな力になる。そんなことがいっ〜ぱいあるって。
助けたつもりが助けられてたり、励ましたつもりがかえって励まされてたり。

だからやっぱり、色んなそれぞれに違うみんなが、居てくれなきゃ困るんだよなぁっって。いろんなうつし鏡からの反射でしか、自分を映せないし学べない、、人は一人じゃ絶対に、世界を住み良い場所にはできないんだもんなぁ〜、、って。

例えば小西家のように、たけちゃんのように、どんな状況の人ももっと外へ出て行きたい、もっともっと混ざっていきたいって、みんなが少しずつでもそう出来るようになれば、鏡の反射がいーっぱい増えて、狭い世界もその鏡のたくさんの反射のおかげで広々として見える気持ちいい場所になるんじゃないか、、そんな風に思うのです。

あ、またつい長々と。。^^;
素敵なお話につい、インスパイアされちゃいました。
いつもありがとう、あやさん!

Re: No title

花さ~~~ん♡

もしも今すぐフィンランドまで飛んでいけるとしたら、
すぐに花さんを探して、おもいっきりハグハグしたいです(*^_^*)
それとも、うっとりお顔を見つめてしまうかもしれません…

>いろんなうつし鏡からの反射でしか、自分を映せないし学べない、、人は一人じゃ絶対に、世界を住み良い場所にはできないんだもんなぁ〜、、って。
>
>鏡の反射がいーっぱい増えて、狭い世界もその鏡のたくさんの反射のおかげで広々として見える気持ちいい場所になるんじゃないか、、そんな風に思うのです。

花さんの言葉がまぶしいくらい暖かくて、かっこよくて、すごく幸せな気持ちです。
本当に本当に、そのとおりだな~って思います。
そして、心いっぱい勇気がわいてきました\(^o^)/

ありがとう、花さん。
こちらでもまぜこぜの気持ち良い場所、たくさん作っていくよ~~~!!

信じられません。

今日のメルマガに、圧力が、かかっているのだとしたら、と、かっこちゃんが、書いていましたが、どうゆう意味なのでしょうか?
子供の幸福を願って、応援して、サポートしてゆくのが、教育者の使命だと思います。
去年のじゃがいも堀の時の、担任の先生も、写真では、すごく優しいあったかい、そんな、先生とお見受けしたのです。校長先生も、理科の講義をしてくださり、素晴らしい校長先生と感じたのでした。
たけちゃんを応援してます!

Re: 信じられません。

すみれさん、ご心配をおかけしてごめんなさい。
そして、応援してくださってありがとうございます。
子供のことを中心においた話し合いができれば、
きっと解決できることばかりだと思うのです。
実際は教育の現場でそれが簡単ではないということが、
いろいろな問題につながっているのかな…と思います。

だいじょうぶ、またたけちゃんが、みんなの中の優しさを
引き出してくれると思います。

一言言わせて!

おい!
教育委員の人達、頭悪すぎ!
人事を即刻、変えていただきたい!

すみれさんに拍手

電車の中の出来事に私までニンマリしました。世の中赤ちゃんからご年配の方まで 誰一人 他の人のお世話になっていない人なんていませんよね。みんな一人では生きていけないのです。
できることを自然体でしていったら いいんじゃないかなぁ~♪
すみれさんの「おい!」から始まるコメントに大拍手です!!

Re: 一言言わせて!

すみれさん

きっと必要だから出逢ったはず。
そう、信じたいです。

No title

ステキなお話に心がぽかぽかになりました。。。私も同じようなことが、あります。うれしいですね。
マー坊は中学部2年生になりますがこの14年で感じたことは、思ったより世間の方は親切で、決して優等生と言えない子がとても思いやりがあったり、大人の方は言葉にしなくてもずっと見守ってくれていたり。。。
涙が枯れるようなびっくり発言は、以外と療育や教育の現場で言われれることが多かったです。立場上しかたなく言われたことと思いますが・・・。地域に理解や雇用をすすめるなら、何かあったら発言はどうかなあと思ってしまいます。
たけちゃんが学校に通い続けることは、子ども達に種をまき10年後20年後、その子ども達がきっと世の中を変えていくと思います!応援していま~す。

Re: すみれさんに拍手

カズノッチさん

いつもありがとうございます。
「日本人は見て見ぬふりをする」とか「福祉に対する理解が遅れている」という言葉をきくたびに、
「うーん…たけちゃんの周りはそんなことないなあ。うちだけが恵まれているのかな?」って思っちゃいます。
組織に属しちゃうと、しがらみとか責任とかで身動きとれなくなっちゃうとしても、
人対人として接すれば、本当はみんな優しいって、
たけちゃんはいつも教えてくれている気がします。

Re: No title

わあ、マー坊母さん、お久しぶりです!!
お元気だったでしょうか?
お世話する側でもされる側でも、「私もこんなことがあったよ」とコメントをくださると、
本当に本当に嬉しくなります。ありがとう♪

私もね、たけちゃんと一緒に育つ子供たちの成長が、楽しみで楽しみでなりません。
皆さんのたくさんの応援に支えられて、頑張りますよ~!!
プロフィール

折りばら

Author:折りばら
たけちゃんに出会って、このブログを訪れてくださった皆様、ご縁をありがとうございます。
生まれつきの重い障がいをもちながら、地域で当たり前に生活できることを目指すたけちゃん、その周りはいつも愛と笑顔があふれています。時にはとびきり素敵な経験をさせていただくこともあります。
このブログを訪れてくださった皆様に暖かい風が吹くことを願って、たけちゃんの日常をお届けできたら嬉しいです。

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