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「誕生学」を聞きに行く

今日はまた、素敵な方に出会うことが出来ました。
「誕生学」アドバイザーの千景さん、おひさまのような笑顔と優しい語り口、キラキラの涙が印象的な美人さんで、
地元東松山で「誕生学」の講演をしてくださいました。

まずびっくりしたのは、2月に産休に入られたお姉ちゃんの担任の先生との再会です。
私もお姉ちゃんも大好きなこの先生は臨月に入られて、
もうすぐ生まれてくる命に、たけちゃんは一生懸命何かを語りかけていました。
「君が選んだお母さんは最高だよ!」って言っていたのかな…
お姉ちゃんが指談してくれて「お名前は?」と聞きました。
たけちゃんの通訳ができるようになっているお姉ちゃんに感動してくださって、
「まだ決めていないの。生まれてちゃんとお名前も付けて、必ずまた会いに行くよ」と言ってくれました。

千景さんの講演では、お母さんのおなかに宿った命がどんなふうに成長し、命の道を通って生まれてくるのか、
イラストと胎盤のついた赤ちゃんのお人形、骨盤の模型を使って、未就園前のお子さんからおじいちゃんまで、参加者みんながわかりやすいように説明してくださいました。

「赤ちゃんは誰に教わることもなく、生まれてからおっぱいを吸えるように、お母さんのおなかの中で、指しゃぶりをして練習している」「赤ちゃんは生まれてくるときに酵素を出すことで、お母さんの陣痛が始まる」「赤ちゃんは誰に学ぶこともなく、命の道をどうやって進めべきか考えて生まれてくる」と話され、ああ、本当にそうだな…と思いました。

たけちゃんの妊娠中の経過は特に問題はないと言われていました。(実際には全身の筋肉がうまく育たなくて、両腕、右足は骨折していたのですが…)
ただ一つ、逆子がなおらなくて、私もずいぶん体操したのですが、たけちゃんは逆子のままで、出産は4月4日帝王切開でと決まりました。大きな障害を持ちながら、もし逆子がなおって普通分娩だったとしたら…と思うと、今でも怖くて体が震えます。たけちゃんは生まれてくるために、一生懸命しがみついていたんだろうな…と思えてならないのです。
そして予定通りではなく、4月1日に陣痛より先に破水があって、緊急帝王切開になりました。大人が決めた4月4日ではなく、4月1日に生まれたことは、学年が1つ変わるという意味もあります。でもたけちゃんが生きるために決めた、大きな大きな意味がそこにあると、私はいつも思っています。

千景さんが命の道のお話しをされている間、たけちゃんは何度か苦しい表情をしました。
「お母さんから赤ちゃんに栄養を育てるへその緒が、なぜこんなに長いのでしょう。赤ちゃんが生まれた後もしばらくは胎盤は子宮の中に残っています。赤ちゃんが生まれてからすぐお母さんが抱っこできるように、これだけの長さが必要なのです」
…ああ、たけちゃん、どうか泣かないで。
帝王切開で生まれた後、たけちゃんは産声をあげることができませんでした。まさにギリギリの状態で命と闘っていて、抱っこすることも触れてあげることも叶いませんでした。小児医療センターに救急搬送された後も、呼吸状態がシビアで気管内挿管されて呼吸器が付けられ、骨折のための牽引が必要だったので、しばらくの間、抱っこしてあげることができませんでした。
たけちゃんはもしかしたら、自分が生まれたあの日を、抱っこしてもらえなかった日々を思い出してしまったのかと、私は強くたけちゃんを抱きしめて、何度も「大丈夫、大丈夫」と繰り返しました。確かに生まれてすぐのたけちゃんを抱きしめてあげることはできなかったけれど、今はどんな親子にも負けない強い強い絆が、ここにあるよ…


講演終了後、千景さんが私達親子のもとに来て下さいました。
「真剣な、まっすぐな瞳で話しを聞いてくれて、途中から涙が止まらなくなりました。」と言ってくださりました。
千景さんもまた「誕生学」をとおして、地球いっぱいに愛をもたらしてくださっているのですね。
そして、どんなに重い障害があってもみんなに思いがあることを、
お姉ちゃんが通訳してくれた言葉が間違いなくたけちゃん自身の言葉であるということを、
今日初めてお会いした千景さんも信じてくださって、
ああ、今までの常識は本当に変わっていくんだな…と肌で感じました。
おねえちゃんの指談で、たけちゃんは「いのちはだいじ」と伝えました。
ああ、本当だね。本当にそうだね。

さらに家に帰ってから、お姉ちゃんを通してたけちゃんはこんな言葉を伝えてくれました。

「ぼくがうまれてこれたのは、ぼくがえらんだかぞくにあえたから」

お姉ちゃんも感想を聞かせてくれました。

「早く大人になって、赤ちゃんを産みたい。
痛くても。 家族が幸せになるから…」


ひなちゃん、たけちゃん、ありがとう。
私を親に選んでくれて。家族になってくれて本当にありがとう。
幸せで、幸せで、涙がとまらないよ。
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No title

折バラさん いつも 素敵な場所に行って 素晴らしい事と出会い、それを伝えてくれてありがとうござじます。
たけちゃんの言葉。それは 私の子供が日常表さなくても、心の奥にある言葉ですね。表面に現れている事に振り回されがちだけど、大勢の人に知っていただきたい事ですね。
ひなちゃんの言葉も 心に届きました。
まっすぐ 素直な言葉。
折バラさんご家族に乾杯(*^_^*)

きょんちゃん

きょんちゃん、本当は皆さんの心の中にある、大切な言葉。
言わないより、言った方が、たくさんの人に幸せな気持ちが広がるんですね…

プロフィール

折りばら

Author:折りばら
たけちゃんに出会って、このブログを訪れてくださった皆様、ご縁をありがとうございます。
生まれつきの重い障がいをもちながら、地域で当たり前に生活できることを目指すたけちゃん、その周りはいつも愛と笑顔があふれています。時にはとびきり素敵な経験をさせていただくこともあります。
このブログを訪れてくださった皆様に暖かい風が吹くことを願って、たけちゃんの日常をお届けできたら嬉しいです。

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