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友を想う

先週たけちゃんの一週間は、クラスメイトのしゅうちゃんからの絵のプレゼントで始まりました。
たけちゃんと同じ「パソコンまんがクラブ」のしゅうちゃんは、とても絵を描くのが上手です。
前回先生に「たけちゃん、どんなマンガを描こうか?」と聞かれて、
指談でそのイメージを伝えていたのですが、
その様子を見ていたしゅうちゃんが、週明けにイラストにしてくれたのでした。
「たけちゃんも先生も、困っていたみたいだから・・・」
そんなふうに、さりげなく、いつもいつもたけちゃんのことを助けてくれて、思ってくれるしゅうちゃんは、
本当にかっこいいのです。


水曜日にはたけちゃんのケース会議を開催して頂いたのですが、
今回は授業中でたけちゃんは参加できないことがわかっていたので、
前日に「明日のケース会議で伝えておきたいことがある?」と確認しました。

実際に毎日登校できるようになって、
まだ思うように目を開けていられないことを、一番困っていると言いました。
もうひとつ、困っていることとして、しゅうちゃんとのことを話していました。

「僕がもう一つ困っていると感じていることは、
しゅうちゃんと同じクラスにいても、なかなか一緒にできることがないことです。
なかよし(母注:特別支援学級)にいても、なかよしにいなくても、
しゅうちゃんが元気かどうか僕はいつも気になっていますが、
とは言っても、しゅうちゃんの(5年生の交流の)教室は3階だし、
全く(なかよしの)交流の時間がないとしても、
それだけしゅうちゃんが元気に5年生の教室で勉強できているのは嬉しいので、
だからどうしてほしいということではないのですが、
今までは全く姿を見なかった日はなかったから、
今度からは(自分が)少し早く登校して、しゅうちゃんと朝あいさつをしてから
(3階の交流クラスに)行ってほしいです。」

この言葉を聞くまで、たけちゃんがここまでしゅうちゃんの体調を気にかけているとは知らなくて、
しゅうちゃんにこのことを伝えると、
「たけちゃん、しゅうは元気だから、大丈夫だよ!!」って、笑顔で話してくれました。
「facebookでしゅうちゃんのイラストの写真をアップしたら、
しゅうちゃんとたけちゃんで、絵本作っちゃえ!!って声もあったよ。」と伝えると、
二人とも、どうする?やってみる?…と、なんだか嬉しそうで、
見ていてこちらまでわくわくしてくるのでした。


教室の一角に、4畳半くらいの畳のスペースがあって、
そこでバギーからおりて体をリラックスさせたり、カーテンを引いておむつ交換をします。
休み時間、肢体不自由学級のYくんがすでに畳に降りていて、
「たけちゃん、おむつ交換したいんだけど、男の子同士だから、一緒でいい?」と聞くと、
「いいよ!!」とにっこり。
Yくんは畳の上ではずり這いで移動し、単語をいくつか発することができるのですが、
その時の表情を見ていて、
「もしかして、何かお手伝いしたいと思ってくれてるの?」と聞くと、
「うん!!」と大きく返事をしてくれるのです。
「じゃあ、たけちゃんのピンクのほうのおむつ、取ってくれる!?」と言うと、
またにっこり「いいよ!!」と言ってくれて、大きく体の向きを変えてくれました。
「あお!?」Yくんの大好きな色です。
たけちゃんは2種類のおむつを使っていて、それぞれ青とピンクの袋に入って、ロッカー並んでいます。
「ううん、青じゃなくて、ピンクのほう、お願いします。ピンクだよ。」

カーテン越しでこのやりとりを聞いていた、たけちゃんの介助員の先生が、
慌てて中に入ってきて、「お母さん、取りますよ。」と言ってくださったのですが、
「待ってください、Yくん、お手伝いしたいと言ってくれているので、
ちょっと見守ってもらっても良いですか?」とお願いすると、
Yくんが移動しやすいように、敷いてあるマットをどかすだけにして、待って下さいました。
Yくんの担任の先生も、カーテンの隙間から、そっと見守ってくださっています。
おむつのところまで移動すると、Yくんはしっかりピンクのおむつの袋を選んでくれて、
ロッカーから出すのはお手伝いしてもらいましたが、
重いおむつの袋を持って、体をよじって反動の力を上手に使いながら、
たけちゃんのところまで「はい!!」と持ってきてくれたのでした。

「Yくん、すごいよ!!」固唾をのんで見守ってくださっていた先生達も、拍手喝采です。
青ではなく、ピンクを選べたこと、
重い袋を持って、たけちゃんのところまで移動できたこと、
Yくんの先生は今起こったことを、他の先生にもとても嬉しそうにお話しされていました。

「たけちゃんのために、お手伝いがしたい」という気持ち、
周りの大人が手を出すのは簡単だけど、信じて待つということ・・・、
子供たちの可能性を引き出す鍵を、
この時Yくんから、たくさん教えてもらった気がします。


金曜日の5時間目は「総合」という授業で、たけちゃんも4年生のクラスと交流します。
昼休みに、同じクラスのお友達が
「たけちゃん、5時間目、交流来る?」と確認しました。
「たけちゃんに、歌を聞かせてあげたいの。」
・・・実は、このセリフ、なんと3週連続です!!

1週目は男の子が2人、ダンスを踊って見せてくれて、
翌週は女の子が2人、授業のはじめに担任の先生が
「はい、じゃあ二人がたけちゃんのために歌を唄ってあげたいということなので、
それからはじめまーす。」とおっしゃって、
たけちゃんも、私も、なかよしの先生も、
「えー!! 授業中に? たけちゃんのために?」と、ただただびっくりしたのですが、
本当にそんな時間を過ごしました。

今回も、この授業でやることの①番に「歌」と書いてあって、
「今日は○○さんと○○さんが、たけちゃんに歌を唄ってあげたいということなので、
はじめにやってもらいます。」とのこと。
子供たちの気持ちも先生の懐の深さにも、毎回感動します。

「先生、せっかくたけちゃんのためにと言ってくれているのに、
たけちゃんが目をつぶってしまうと申し訳ないので、
たけちゃんの手をとって、手拍子してもらっても良いですか?」となかよしの先生にお願いして、
私も一緒に手拍子しました。
すぐにクラス中で手拍子が起こって、みんが楽しい時間を過ごすことができました。
「たけちゃんのために」と言われると、なんだか申し訳ない気持ちにもなりますが、
こうしてクラスが1つになる瞬間の原動力になれたのかと思うと、
素直に嬉しく思えたりします。


昨日は『市民交流スポーツレクリエーション大会』というものに参加してきました。
4月から中学生になったNちゃんとも再会しました。
「学校で一緒だったお友達の名前、時々言うんですよ。
『こにし たけはるくん』て・・・。
ちゃんと覚えてるんだなって、嬉しくなるんです。」って、
Nちゃんのお母さんが話してくれました。

Rちゃんとも再会しました。
中学生のRちゃんとは学校も違うし、会えるのは長期休暇中のイベントくらいで、
年に何回も会えるわけではないのですが、
たけちゃんのことを大好きでいてくれて、会うといつも気にかけてくれるお姉さんです。
前回会った時は春休み中で、まだたけちゃんが呼吸器を付けてお出かけしていた時です。
Rちゃんはそのしぐさから、一目で
「たけちゃんに付いているものが違う。ストレッチャーに乗っているものが違う」と気付いているとわかりました。
昨日また再会して、1つ1つ
「ああ、これは前と一緒。これも前と同じ。」と確認しながら、
なんだか安心してくれている様子のRちゃん、
この観察力は本当に目を見張るものがありますが、
どの子にも原点には
「たけちゃん、大好き!!」と思ってくれる気持ちがあるのだろうか…と思うと、
胸がきゅーっと熱くなるのです。


たけちゃんの言葉を知るたびに、
たけちゃんの周りのお友達の行動を見るたびに思うこと。
大人が思っているよりもはるかに大きな気持ちで、
子供たちはお互いのことを思いやっているんだな・・・
この気持ち、絶対、大切にしてあげたいな・・・
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原動力

こんばんは。たけちゃんの学校での楽しそうな様子が伝わってきました。たけちゃんはみんなの原動力なんだ!と思いました。特別支援学校ではなくて地域の学校にたけちゃんが通うことで、周りの子どもたちが無意識に自分たちに出来ることを考え、行動に移すことに繋がっているのじゃないかなぁ…と。私の勤務校も地域の小中学校と交流があり、運動会などにも参加させていただいているのですが、そこの生徒さんたちは自然にうちの学校の子どもたちに話しかけてくれます。“みんな違ってみんないい”ということがわかってる気がします。

日々暑さが増してきましたので、たくさん休憩をしながら元気に学校に通ってくださいね。

私のことを想ってご意見をくださった方に、どうお答えしてよいのかわかりませんが…ありがとうございました。でも、たけちゃんのお母さんは決して私のコメントを否定された訳ではないのです。たけちゃんやたけちゃんの周りの子どもたちの素直な様子を伝えてくださったのです。私はこれからもたけちゃんの様子が知りたいです。たけちゃんの周りに嬉しいことがたくさんあったら、私の勤務先の子どもたたちにも嬉しいことがたくさんおこるような気がするのです。たけちゃんはみんなの原動力ですから。

Re: 原動力

カズノッチさん

いつも温かいコメントを寄せてくださって、本当にありがとうございます(*^_^*)
原動力・・・そんなふうに言っていただいて、嬉しいです。
カズノッチさんの学校の子と地域の学校の子達の関係性のように、
別に誰かがこうしなさい、ああしなさいと教えるわけではなくて、
ただ一緒にいること、それだけで、
子供たちは思いやりあえたり、成長しあえるんだな・・・と、いつも感じます。
たけちゃんや周りのお友達だけが特別なわけじゃないし、
大人だってきっときっかけさえあれば、自分の中にある
人が人を大切に思う優しさに、いつだって気がつくことができるのかな・・・と思います。
知らないことがあると、人は自分を守るために「怖い」という感情が生まれるのでしょうか?
それでも、たけちゃんに出逢って、はじめ「怖い」という印象しか持てなかった人が、
やがて「出逢えて嬉しい、一緒にいると楽しい。」と思ってくださるようになる、
その瞬間に立ち会わせていただける私は、やっぱり幸せ者だと思うし、
皆さんに少しでもお福分けできたら・・・そんなふうに思っています。
カズノッチさんや周りの子供たちにも、たくさんの喜びがあふれますように・・・
プロフィール

折りばら

Author:折りばら
たけちゃんに出会って、このブログを訪れてくださった皆様、ご縁をありがとうございます。
生まれつきの重い障がいをもちながら、地域で当たり前に生活できることを目指すたけちゃん、その周りはいつも愛と笑顔があふれています。時にはとびきり素敵な経験をさせていただくこともあります。
このブログを訪れてくださった皆様に暖かい風が吹くことを願って、たけちゃんの日常をお届けできたら嬉しいです。

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